群馬県とフランスの国際交流「群馬日仏協会」群馬日仏協会お知らせ

第2回文化講演会開催

草場安子 出版記念講演会

 「ナポレオンを愛した女性たち」

この度出版される本の内容他、

ティーパーティーではフランスでの日本大使館マルセイユ総領事夫人として、

また在コンゴ日本大使夫人としての経験をはじめとする様々な体験談もお話頂く予定です。

2012年4月21日[土] 

参加無料(定員40名)

開場■PM1:00 受付■PM1:30 開■AM2:00―3:30講演は終了

―サイン会及びティーパーティー- PM3:45~

前橋テルサ

【募集は終了しました】

「ナポレオン、愛の書簡集」を上梓して

ナポレオンは誰でも知っている人物である。偉人、英雄と呼んでも異論をはさむ人はいないだろう。 軍人であり、政治家、学術にも秀でた彼は、コルシカの小貴族出身からフランスの皇帝にまで出世した。最後は大西洋のセント・ヘレナに幽閉されたまま、失望のうちに死亡した。 波乱万丈なその生涯に、ジョゼフィーヌとマリー・ルイーズの2人の皇后が大きくかかわっていたのはよく知られているが、そのほかにも婚約者デジレ、そして純愛の恋人、ポーランドの伯爵夫人マリー・ヴァレフスカがいた。  単なる将校から将軍へ、そしてマルセイユからパリへと移動した時代には婚約者デジレ・クラリーがいた。未亡人ジョゼフィーヌの登場で、デジレへの愛を棄て、ナポレオンの境遇は大きく変化する。ジョゼフィーヌの手練手管に翻弄されながらも、軍人として華々しい戦果をあげていく。  パリに戻って、政争の嵐を潜り抜け、また諸外国の干渉を退けて、とうとう皇帝の座についたナポレオンは、その地位がゆえに、最愛の妻ジョゼフィーヌを離婚する。  戦場に赴いたナポレオンを無辜の愛で慰め、男児を与えたポーランドの伯爵夫人マリー。  後継者を得るために、名門ハプスブルグ家の皇女マリー・ルイーズを妻としたナポレオンは、欧州の頂点にたつが、凋落はすでに始まっていた。  電話、ましてやインターネットもない時代、手紙を書くことだけが、離れた人との交流手段であった。私的な手紙には、率直な感情の吐露があり、書き方一つで、愛の駆け引きがある。少しふれただけの情報が、実は大きな歴史の転換だったりする。  パリでみつけた「ナポレオンの愛の書簡集」は、これらの4人の女性にあてたラヴレターだが、読めば読むほど、その裏に隠された歴史の事実、そしてナポレオンの人そのものをみることができる。 これらの女性の人生を翻弄したのはナポレオンではあったが、女性たちは、またナポレオンによって開かれた人生を、それぞれに乗り切っていく。  公式の書簡とは違う、肉声のきこえる恋文をもとに、時代の流れと、人間ナポレオンの素顔を読みとっていきたい。

草場安子(高野安子)略歴

※経歴はご本人の希望で削除致しました。



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